KOGANEZAWA SATOSHI
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5/25/2020

 
月曜だが大学へは行かず、家で仕事。土曜日に働いたので今日は休みみたいなものとして考える。

​ひと段落したところで、暇つぶしにLINEの履歴をさかのぼっていると、ずいぶん会っていない友人が出てきて、近況報告がてら連絡。もどかしくなり途中から音声通話、ビデオ通話。ひととひととの関係というのは不思議で、あのときはあんなに会っていたのに(もう数年会ってないな)、ということがしばしばある。友人や家族、恋人。それにはいろんな要因があるのだろうが、お互いのいる場所が変わったということ。寂しくもあるし、そういうものだとも思いながら、それすら忘れながら生きている。

ウェブ版美術手帖に、2月に行った、詩人・最果タヒさんとグラフィックデザイナー・佐々木俊さんによる「詩のホテル」のレビューが載る。私のテキストが最果さんの美しい言葉を汚さないよう、文体と調子に気をつけながら書いたもの。

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5/24/2020

 
休日なので散歩して買い物。最近、浦沢直樹『20世紀少年』を買い直して読み返している。この物語はウィルスと権力の集中がテーマになっていたのだった。1999年から2007年にかけて連載され、当時から見た近未来としての2000年代、2010年代の描写が興味深い。回顧と復古の対象として大阪万博が「再演」され、それが期限なく「毎日」開かれているなど、感染症がどうであれ五輪を開催したいのだろうあんと思わせる、現在の政治家や企業のことが思い浮かんで失笑してしまう。そしてワクチンを巡っての殺し合い、差別。連載当時フィクションとして読んでいたが、いま読み返すとなんとも言えない気持ちになる。物語の序盤における「俺たちは今、あの頃夢見たような大人になっているだろうか」という台詞が、いまも昔も自分を見つめ直す鏡のような言葉として反射する。

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5/23/2020

 
来週の授業準備のため大学へ。土曜日なので研究棟に先生方はほとんどいない。副手さんもお休みなので、誰もいない日本画準備室の複合機でせっせと資料のスキャンを行う。

学生の頃に見た展覧会の図録や、手に入れた資料、そういったものを最近見返す機会がとても多い。各学年の学生たちの演習内容に応じて、「それをするのであれば、その歴史や学習の意義についてこういうことを事前に伝えられるといい」ということを日々まとめているのだけれど、自分としてもそれらのベースは学生時代にあったということを実感する。いつ、どのような土地で仕事をするかわからず、図書館があっても美術・芸術の蔵書が充実しているとも限らないのだからと思い、できるだけ本を買ってきた甲斐があった。それでもやはりさらに必要になってくるものもあるから、ドカドカ本を買っている。金欠。

夜、まだ名前のついていない、絵のオンライン勉強会?にまぜてもらう。絵っていいよね、と思う時間で幸せだった。

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5/22/2020

 
今日も大学。ただ、進行の関係上、担当する授業はあっても、自分が喋る時間はない。本日の内容に基づいて、来週どういった話をするか考える。「ポートフォリオ研究」という、3年制向けの、美術科複数のコースで共通している授業。

ひと段落したところで、夕方、山形駅東口の「すずらん通り」を歩く。ここは飲み屋街といっていい。そういえば東京・神保町にも「すずらん通り」があったな。

ここの場合は、すずらん型の街路灯が設置されていたことが由来であるという。緊急事態宣言の解除によって、オープンしている店も渦中よりは多く見られるが、平時の金曜日と比べるとやはり少ない。3月下旬、越したばかりの頃にも行った店にひとりで入る。入ってすぐのところにはアルコール消毒が設置されている。ソーシャルディスタンスを考慮して、本来であれば目の前で板前の方が料理する状況を見ることができるカウンターにはシートが設置されている。シートは透明なので見ることはできるが、フィルターがかかっている感じ。お店の人ももちろんマスクをしている。席数も半分になっている。聞くと、「使用禁止」と張り紙をしても、椅子があると座ってしまうのだそうだ。普段であれば、混み合って入れないこともしばしばの店に、来客は少ない。客も、お店の人も、最大限考慮が前提の上でのオープン。変わらず味は美味しく、お店の人たちも気持ちがいい。

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5/22/2020

 
早朝、温泉へ。久しぶりの八百坊。ここは決して大きな温泉ではないが、お湯がなめらか(ぬるりとしている)で好きな温泉。大学から近いので、つい出勤前に寄ってしまう。ひとはやはり少ない。

大学では、午後、3年生の演習のプラン発表を聞いたのち、夕方から私が主担当の「日本画考1」。1年生を対象にするこの授業では、「日本画の基礎知識」「制作と研究」の二部構成によって、前者では概念や歴史、後者では制作時のリサーチや発表時のキュレーションの事例や方法などを伝える。1年生の段階ではまだ早いということもあるかもしれないけれど、これから学生たちが自分なりの理論を構築していく土台作りの一助になればと思う。通常は私ひとりなのだが、今回は初回だったので特別に、末永敏明先生、長沢明先生、三瀬夏之介先生、金子朋樹先生もまじえ、各自の「日本画」「写生」についての考えを披露していただいた。同じコースの教員でも、なかなか一同に揃って自分の作品について話すという機会はそうないので、良い機会。前期の最後の授業では、再度集まってディスカッションをする予定。そのとき社会はどうなっているだろう。
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    ・「山形日記」(2020/4/28-)

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