小金沢 智 KOGANEZAWA Satoshi
キュレーター。東北芸術工科大学芸術学部美術科日本画コース専任講師、美術館大学センター研究員。1982年、群馬県生まれ。2008年、明治学院大学大学院文学研究科芸術学専攻博士前期課程修了。専門は日本近現代美術史、キュレーション。世田谷美術館(2010-2015)、太田市美術館・図書館(2015-2020)の学芸員を経て現職。「現在」の表現をベースに据えながら、ジャンルや歴史を横断するキュレーションによって、表現の生まれる土地や時代を展覧会という場を通して視覚化することを試みている。
2021年4月からは、近代の並行世界への想像力を通し、近代化を経た現代の捉え直しを試みる思考実験を行う研究会として、「パラレルモダンワークショップ」の活動を開始。個々の研究・関心に基づいた20人前後のメンバーによるゆるやかな集まりとして、「たえて日本画のなかりせば:上野恩賜公園篇」(上野恩賜公園、2021)、「都美セレクション グループ展 2022 たえて⽇本画のなかりせば:東京都美術館篇」(東京都美術館、2022)、「これは富士山である:登拝篇・遥拝篇」(2023)と、「展覧会」の枠組みにとどまらない活動を通して「近代」を経た「現代」の検証を行っている。
展覧会の企画多数。近年の主な仕事に、開学30周年記念展「ここに新しい風景を、」(東北芸術工科大学、2022)キュレーション、「都美セレクション グループ展 2022たえて日本画のなかりせば:東京都 美術館篇」(東京都美術館、2022)キュレーション、開館3周年記念展「HOME/TOWN」(太田市美術館・図書館、2021)ディレクションなど。「みちのおくの芸術祭 山形ビエンナーレ2024」(テーマ:いのちをうたう、芸術監督:稲葉俊郎)総合キュレーター。
共著に、中村ケンゴ編著『20世紀末・日本の美術 それぞれの作家の視点から』(アートダイバー、2015)、金子伸二、杉浦幸子編著『ミュゼオロジーの展開 経営論・資料論』(武蔵野美術大学出版局、2016)。作家論・作品解説の寄稿に、『内田あぐり――化身、あるいは残丘』(国書刊行会、2019)、『諏訪敦 絵画作品集 Blue』(青幻舎、2017)、『日本美術全集 20 日本美術の現在・未来』(小学館、2016)、東信作品集『SHIKI:Landscape and Beyond』(AMKK、2015)など。他、雑誌・ウェブに、展覧会評等の執筆多数。
美学校 超・日本画ゼミ講師(2015-)、武蔵野美術大学美術専攻日本画コース非常勤講師(2019-)。
学歴、職歴
1982年12月 群馬県前橋市生まれ
2006年3月 明治学院大学文学部芸術学科美術史学系列卒業 卒業論文:「河鍋暁斎《地獄極楽巡り図》の再検討」
2008年3月 明治学院大学大学院文学研究科芸術学専攻博士前期課程修了 修士論文:「パリ時代の岡本太郎 1929−1940」学位(修士:芸術学)
2010年7月〜2015年3月 世田谷美術館学芸部美術課 非常勤学芸員
2012年5月〜2020年3月 武蔵野美術大学造形学部通信課程 非常勤講師(担当科目:ミュゼオロジーⅡ)
2015年4月〜2017年3月 明治学院大学文学部芸術学科 非常勤講師(担当科目:博物館概論、生涯学習概論)
2015年5月〜現在 美学校 超・日本画ゼミ講師
2015年10月〜2016年3月 フリーランスで、スパイラル/株式会社ワコールアートセンターのスタッフとして、太田市美術館・図書館開館準備にたずさわる
2016年4月〜12月 太田市美術館・図書館開館準備室学芸員
2017年1月〜2020年3月 太田市美術館・図書館学芸員
2019年4月〜現在 武蔵野美術大学造形学部日本画学科非常勤講師
2020年4月〜現在 東北芸術工科大学芸術学部美術科日本画コース専任講師
群馬県前橋市、群馬県館林市、群馬県長野原町、群馬県大胡町、群馬県樋越町、神奈川県藤沢市、神奈川県横浜市、東京都目黒区、東京都品川区、神奈川県横浜市、神奈川県川崎市、埼玉県久喜市を経て、山形県山形市在住(2020年3月〜)
教員活動実績(上記をのぞく)
2015年度 明治学院大学文学部芸術学科 美術史学系列 日本・東洋美術史ゼミ(山下裕二教授)卒業論文(5点) 副査
2016年度 明治学院大学文学部芸術学科 美術史学系列 日本・東洋美術史ゼミ(山下裕二教授)卒業論文(7点) 副査
ステイトメント(2014年5月)
ひとの表現とは、「私は世界をこのように見る。あなたはどうか?」というひとつの提案であり、「世界の(個人的な)解剖図」と考えられるものだ。そしてそれは、私たちが思考し、行動するにあたってのアクチュアルな手引、いわば生きる上での「地図」にもなりえると言うことができる。
私が、ひとがあらわしたものと対峙した際の体感を美術史からの学びを基礎として分析・言語化し、文章や展示でその解釈を試みるのは、それ自体が私にとって新たな地図の生成であり、提案であるからにほかならない。
キュレーター。東北芸術工科大学芸術学部美術科日本画コース専任講師、美術館大学センター研究員。1982年、群馬県生まれ。2008年、明治学院大学大学院文学研究科芸術学専攻博士前期課程修了。専門は日本近現代美術史、キュレーション。世田谷美術館(2010-2015)、太田市美術館・図書館(2015-2020)の学芸員を経て現職。「現在」の表現をベースに据えながら、ジャンルや歴史を横断するキュレーションによって、表現の生まれる土地や時代を展覧会という場を通して視覚化することを試みている。
2021年4月からは、近代の並行世界への想像力を通し、近代化を経た現代の捉え直しを試みる思考実験を行う研究会として、「パラレルモダンワークショップ」の活動を開始。個々の研究・関心に基づいた20人前後のメンバーによるゆるやかな集まりとして、「たえて日本画のなかりせば:上野恩賜公園篇」(上野恩賜公園、2021)、「都美セレクション グループ展 2022 たえて⽇本画のなかりせば:東京都美術館篇」(東京都美術館、2022)、「これは富士山である:登拝篇・遥拝篇」(2023)と、「展覧会」の枠組みにとどまらない活動を通して「近代」を経た「現代」の検証を行っている。
展覧会の企画多数。近年の主な仕事に、開学30周年記念展「ここに新しい風景を、」(東北芸術工科大学、2022)キュレーション、「都美セレクション グループ展 2022たえて日本画のなかりせば:東京都 美術館篇」(東京都美術館、2022)キュレーション、開館3周年記念展「HOME/TOWN」(太田市美術館・図書館、2021)ディレクションなど。「みちのおくの芸術祭 山形ビエンナーレ2024」(テーマ:いのちをうたう、芸術監督:稲葉俊郎)総合キュレーター。
共著に、中村ケンゴ編著『20世紀末・日本の美術 それぞれの作家の視点から』(アートダイバー、2015)、金子伸二、杉浦幸子編著『ミュゼオロジーの展開 経営論・資料論』(武蔵野美術大学出版局、2016)。作家論・作品解説の寄稿に、『内田あぐり――化身、あるいは残丘』(国書刊行会、2019)、『諏訪敦 絵画作品集 Blue』(青幻舎、2017)、『日本美術全集 20 日本美術の現在・未来』(小学館、2016)、東信作品集『SHIKI:Landscape and Beyond』(AMKK、2015)など。他、雑誌・ウェブに、展覧会評等の執筆多数。
美学校 超・日本画ゼミ講師(2015-)、武蔵野美術大学美術専攻日本画コース非常勤講師(2019-)。
学歴、職歴
1982年12月 群馬県前橋市生まれ
2006年3月 明治学院大学文学部芸術学科美術史学系列卒業 卒業論文:「河鍋暁斎《地獄極楽巡り図》の再検討」
2008年3月 明治学院大学大学院文学研究科芸術学専攻博士前期課程修了 修士論文:「パリ時代の岡本太郎 1929−1940」学位(修士:芸術学)
2010年7月〜2015年3月 世田谷美術館学芸部美術課 非常勤学芸員
2012年5月〜2020年3月 武蔵野美術大学造形学部通信課程 非常勤講師(担当科目:ミュゼオロジーⅡ)
2015年4月〜2017年3月 明治学院大学文学部芸術学科 非常勤講師(担当科目:博物館概論、生涯学習概論)
2015年5月〜現在 美学校 超・日本画ゼミ講師
2015年10月〜2016年3月 フリーランスで、スパイラル/株式会社ワコールアートセンターのスタッフとして、太田市美術館・図書館開館準備にたずさわる
2016年4月〜12月 太田市美術館・図書館開館準備室学芸員
2017年1月〜2020年3月 太田市美術館・図書館学芸員
2019年4月〜現在 武蔵野美術大学造形学部日本画学科非常勤講師
2020年4月〜現在 東北芸術工科大学芸術学部美術科日本画コース専任講師
群馬県前橋市、群馬県館林市、群馬県長野原町、群馬県大胡町、群馬県樋越町、神奈川県藤沢市、神奈川県横浜市、東京都目黒区、東京都品川区、神奈川県横浜市、神奈川県川崎市、埼玉県久喜市を経て、山形県山形市在住(2020年3月〜)
教員活動実績(上記をのぞく)
2015年度 明治学院大学文学部芸術学科 美術史学系列 日本・東洋美術史ゼミ(山下裕二教授)卒業論文(5点) 副査
2016年度 明治学院大学文学部芸術学科 美術史学系列 日本・東洋美術史ゼミ(山下裕二教授)卒業論文(7点) 副査
ステイトメント(2014年5月)
ひとの表現とは、「私は世界をこのように見る。あなたはどうか?」というひとつの提案であり、「世界の(個人的な)解剖図」と考えられるものだ。そしてそれは、私たちが思考し、行動するにあたってのアクチュアルな手引、いわば生きる上での「地図」にもなりえると言うことができる。
私が、ひとがあらわしたものと対峙した際の体感を美術史からの学びを基礎として分析・言語化し、文章や展示でその解釈を試みるのは、それ自体が私にとって新たな地図の生成であり、提案であるからにほかならない。
撮影:吉江淳、2021年5月、上野恩賜公園にて