KOGANEZAWA SATOSHI
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2022年7月21日

自主企画:『flows』を見る/読む

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「(いくつもの生の)流れ」を意図して名づけた、写真集『flows』。本書は、キュレーターの私・小金沢智が、父の死をきっかけに、写真家・吉江淳さんに依頼したたった1日の葬儀の記録を、アートディレクター・平野篤史さんに写真集として編みたいと相談し、制作した写真集です。

2021年12月、私は、きわめて個人的であり撮影することが決して一般的ではない肉親の死を写すこと、そしてその一連の光景を写真集として編むことを望んでしまいました。キュレーターとして展覧会のカタログを制作したことはあっても、写真集を作ったことがあるわけでもなく、ましてや写真の専門家でもない私がこのような行動に至ったのは、父の最期を何かしらの形で残さなければならないという、ほとんど衝動的で、強い欲望のあらわれに違いありません。

時間が経っても、いまだその思いの正体をはかりかねていますが、結果、できあがった写真集は、私個人の感情を離れ、亡き父のための1日に立ち会ってくださった人たちと、めぐる風景がおさめられた、どこか透明感のある不思議な一冊となりました。

​本書は、非売品の私家版として制作し、発表を前提として作ったものではありません。ただ、家族・親族だけではなく、友人・知人に見てもらうなか、死という誰もがいつか必ず直面することに対して、あるいは、何かを作り、形として残すということに対して、この写真集を機に、さまざまな対話ができるのではないかと考えるようになりました。
​
このたび、iwao galleryからご提案・ご協力をいただき、ギャラリー内にて『flows』を見る/読む場をつくらせていただきます。展覧会とも少し違う、2日間の会期では、写真集を会場に置き、手にとって自由にご覧いただくとともに、この写真集についてのトーク、特別なライブも実施いたします。ご興味がございましたら、どなたさまでも、ぜひご来場・ご参加ください。(小金沢智)
写真:吉江淳、デザイン:平野篤史(AFFORDANCE)
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「『flows』を見る/読む」概要
名称:『flows』を見る/読む
日時:2022年8月19日(金)午後1時~6時、20日(土)午後1時~5時
会場:iwao gallery(〒111-0051 東京都台東区蔵前2丁目 1−27 2F)
   iwaogallery.jp/
入場:無料・予約等不要
主催:小金沢智
協力:磯辺加代子(iwao gallery)、岡安賢一(岡安映像デザイン)、谷口昌良(空蓮房)、野口忠孝(ターデス株式会社)、前野健太、平野篤史(AFFORDANCE)、吉江淳(吉江淳写真事務所)
*会場には、『flows』を数冊置かせていただき、ご覧いただきます。お手に取り、ご自由にご覧ください。
*本会は展覧会ではありませんが、写真家・吉江淳さんの写真を数枚飾らせていただく予定です。
*会場での撮影は、写真集の表紙・裏表紙のみに限らせていただき、本文の撮影はプライバシーの観点からご遠慮ください。
『flows』
▶︎詳細
​著者:小金沢智(こがねざわ・さとし)
キュレーター/東北芸術工科大学芸術学部美術科日本画コース専任講師。世田谷美術館、太田市美術館・図書館の学芸員を経て2020年4月より現職。1982年、群馬県前橋市生まれ。2008年、明治学院大学大学院文学研究科芸術学専攻博士前記課程修了。「現在」の表現をベースに据えながら、ジャンルや歴史を横断するキュレーションを得意とする。近年の主な仕事に、「都美セレクション グループ展 2022 たえて日本画のなかりせば:東京都美術館篇」(2022、東京都美術館)キュレーション、開館3周年記念展「HOME/TOWN」(太田市美術館・図書館、2021)ディレクションなど。
​www.koganezawasatoshi.com/

写真:吉江淳(よしえ・あつし) 

1973年生まれ。写真家。故郷である群馬県を中心に町と川を被写体として写真を撮り続けている。2021年太田市美術館・図書館にて小金沢智氏のディレクションにより美術家・片山真理、詩人・清水房之丞との三人展を開催。2022年2月管啓次郎氏の詩集「PARADISE TEMPLE」出版記念展をiwao galleryにて開催。
写真集『地方都市』(蒼穹舎 2014年)『川世界』(salvage press 2016年)写真冊子『出口の町』vol.1 ~6(2018年より不定期刊行中)がある。
yoshie-atsushi.net/


アートディレクション・デザイン:平野篤史(ひらの・あつし)
アートディレクター/グラフィックデザイナー。
1978年神奈川生まれ。‘03年多摩美術大学美術学部グラフィックデザイン学科卒業。株式会社ドラフトを経て’16年、デザインスタジオAFFORDANCEを設立。主な仕事:ブランディング、CI、VI計画、サイン計画、プロダクトデザイン、パッケージデザイン、イラストレーションなど、グラフィックデザインを基軸に活動。主な受賞歴:TDC賞、JAGDA新人賞、経済産業大臣賞、SDA賞など。アート制作活動。多摩美術大学准教授。
affordance.tokyo/

『flows』を見る/読む」イベント:「『flows』をめぐって」概要
名称:『flows』をめぐって

日時:2022年8月19日(金)
19時〜19時45分:トーク(登壇:小金沢智[キュレーター]、平野篤史[アートディレクター]、吉江淳[写真家])
20時〜20時30分:ライブ(出演:前野健太[シンガーソングライター])
会場:iwao gallery(〒111-0051 東京都台東区蔵前2丁目 1−27 2F)
定員:15名
参加費:無料
申込方法:トークとライブいずれもご参加可能な方に限り、2022年7月25日(月)〜8月1日(月)までご希望を承ります。人数超過の場合は、抽選とさせていただきます。8月5日(金)までに、小金沢よりご連絡を差し上げますので、参加の可否を改めてご連絡ください(お返事のない場合は、キャンセルとなる場合があります)。
*8月19日は、18時から19時までイベントのセッティングのため会場をクローズとさせていただきます。19時再開場いたします。
*イベントの模様は、その一部を、後日YouTubeにて公開予定です。ご了承ください。
『flows』をめぐって:お申込フォーム *お申込の受付は終了しました。ご応募の方には、小金沢よりメールをお送りいたします。
https://forms.gle/r2YSXLRwonpcSe2B6
スペシャルゲスト:前野健太(シンガーソングライター、俳優)
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前野健太(まえの・けんた)
シンガーソングライター、俳優。
1979年2月6日生まれ、埼玉県入間市出身。2007年『ロマンスカー』によりデビュー。ライヴ活動を精力的に行い、「FUJI ROCK FESTIVAL」「SUMMER SONIC」など音楽フェスへの出演を重ねる。俳優活動においては、主演映画『ライブテープ』が第22回東京国際映画祭「日本映画・ある視点部門」作品賞を受賞。NHK大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺~』他、TVドラマ、CM、映画、舞台に出演。エッセイ集『百年後』を刊行するなど、文筆活動にもファンが多く、他アーティストへの楽曲・歌詞提供も行う。2022年4月、4年ぶりとなるオリジナルアルバム『ワイチャイ』を発表。
maenokenta.com