KOGANEZAWA SATOSHI
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7/3/2020

 
担当する授業はないが、午前中、昼過ぎと打ち合わせ、会議が続く。夕方、そろそろ帰ろうかというところで着信。ジャンゴが亡くなったとのこと。

ジャンゴとは、勤務先の大学に住んでいる猫のことで、私の個人研究室の窓からその住処が見れるため、日常的に目にしていた。というか、見かけたときは声をかけ、じゃれたりして、私は遊んでもらっていたのだった。大学に来て6〜7年になるという彼女の方が、1年目の私より先輩である。たくさんの学生と触れ合い、たくさんの作品を見ていただろう。ただ、一昨日だったか、雨の強い日でずいぶんと濡れたまま軒下にいるジャンゴを早朝見つけ、持っていたタオルで全身を拭くなどしてからは、見かけていなかった。どうしたんだろうと思っていた。発見した学生によれば、実習棟のエアコンの室外機の横で倒れていたらしい。ふだん、そんなところにいるのを見たことがない。幼いころ祖父の家で、飼っていた猫が同じくふだんとは違うところで亡くなっていたことを思い出した。何人かの人に聞くと、最近は血を吐いたりということがあったという。年齢のこともあるのだろうが、雨がたたったのかもしれない。やりきれない。

ジャンゴがやってきた最初から今日まで、長くお世話をされていらっしゃった版画コースの若月先生が、亡くなったばかりのジャンゴを綺麗に整えてくださる。眠っているようだ。ジャンゴとは、タランティーノ監督の西部劇「ジャンゴ 繋がれざる者」から、学生が名づけたのだという。目つきの鋭さのいっぽうで愛嬌があった。じゃれながら指を軽く噛まれたりしたものだった。どうか安らかに。あなたがいたから、COVID-19のため学生が来校できない大学で、私はときに心を休めながら仕事ができたのだと思う。ありがとう。

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