「学生たちへのメッセージを映像にして送ろう」ということに私が職場で所属する日本画コースとしてなって、4月27日(月)に専任教員3人、副手2人で映像を撮った。在宅の専任教員2人は、zoomで自撮りした映像を送ってもらい、それらを結合するというもの。その編集を私が任されたのだが、教室や自宅で撮られた映像だけを組み合わせても、面白みに欠ける。私たちは映像で人を楽しませることができるプロフェッショナルでは残念ながらないし、学内では三密を避けるためマスクをしながらの撮影は、表情がほとんどわからない。パフォーマティブな面白い動きをする、などのことも私にはできない。これは性格の問題。
だから、本来大学に来ていれば見ることができる風景を撮って、メッセージの前後に付け加えることにした。日本列島の北方である山形でも、この時期になるとさすがに桜も散りつつあるが、大学のほとんど正面に一本、ちょうど今が見所ではないかという桜が一本立っている。こんなことにならなければ(という言葉をもう何度使ったかわからない)、その木の下で花見でもしたい。いや、学内であるからもちろん飲酒はできないのだが、美しく咲く桜の木下で弁当でも持ち寄ってブルーシート敷いてランチでもしたい、そう思わせる立派な桜だ。
朝早く、7時半頃から8時前後に学内各所を撮りに行ったから、例えこんなことにならなくても、学生のいる時間ではないが、しかし学生のいない時間が積み重なってしまった大学の静けさというものがある気がした。けれども桜は咲いているし、名前はわからないが春らしい黄や緑の花々、植物が色づいている。鳥は鳴いている。人はいないけれど、当たり前にそれでも時間は流れていて、素人なりにそういう「今」をiPhoneで撮影する。この光景は、誰もが見ることができるものではないが、それぞれの立場で今見ることができる光景をただ見ようということだ。伊藤若冲は一日中鶏を観察していたという。
ところで、「ジャンゴ」という名前の猫が大学の敷地内に住み着いているのを知ったのは、何年前だったろう。全体的に茶色く、顔の正面は墨でも塗られたみたいに黒っぽい。映像に是非登場願いたく、いつものところにいるだろうかと行ってみるとそこにいた。普段であれば賑やかな学内で学生たちにも可愛がられながら日々を過ごしているジャンゴは、この静かな状況をどう思っているのだろうか。ちょっと寂しそうな表情を見せていたような気がしなくもないが、それは私のそうであって欲しいという傲慢な想像かもしれない。なんであれ私は猫の気持ちを知ることはできないが、元気でいて欲しい。今日会ったかぎりは元気そうだったので、気にしていた学生がもしいたら、ジャンゴは大丈夫そうだとここから伝えたい。
今日は、ハンドルロックや、バッテリーが上がる?など初めての車のトラブルが早速あり(入ったばかりの自動車保険のお世話に早くもなった)、かなり慌てたのだけれど、朝の時間のことを思い出すと、落ち込む気持ちがいい感じに少しだけ上向く。こんなことにならなければ、もてなかったと思う時間のなかに、そういういい感じの時間もあるのだ。
だから、本来大学に来ていれば見ることができる風景を撮って、メッセージの前後に付け加えることにした。日本列島の北方である山形でも、この時期になるとさすがに桜も散りつつあるが、大学のほとんど正面に一本、ちょうど今が見所ではないかという桜が一本立っている。こんなことにならなければ(という言葉をもう何度使ったかわからない)、その木の下で花見でもしたい。いや、学内であるからもちろん飲酒はできないのだが、美しく咲く桜の木下で弁当でも持ち寄ってブルーシート敷いてランチでもしたい、そう思わせる立派な桜だ。
朝早く、7時半頃から8時前後に学内各所を撮りに行ったから、例えこんなことにならなくても、学生のいる時間ではないが、しかし学生のいない時間が積み重なってしまった大学の静けさというものがある気がした。けれども桜は咲いているし、名前はわからないが春らしい黄や緑の花々、植物が色づいている。鳥は鳴いている。人はいないけれど、当たり前にそれでも時間は流れていて、素人なりにそういう「今」をiPhoneで撮影する。この光景は、誰もが見ることができるものではないが、それぞれの立場で今見ることができる光景をただ見ようということだ。伊藤若冲は一日中鶏を観察していたという。
ところで、「ジャンゴ」という名前の猫が大学の敷地内に住み着いているのを知ったのは、何年前だったろう。全体的に茶色く、顔の正面は墨でも塗られたみたいに黒っぽい。映像に是非登場願いたく、いつものところにいるだろうかと行ってみるとそこにいた。普段であれば賑やかな学内で学生たちにも可愛がられながら日々を過ごしているジャンゴは、この静かな状況をどう思っているのだろうか。ちょっと寂しそうな表情を見せていたような気がしなくもないが、それは私のそうであって欲しいという傲慢な想像かもしれない。なんであれ私は猫の気持ちを知ることはできないが、元気でいて欲しい。今日会ったかぎりは元気そうだったので、気にしていた学生がもしいたら、ジャンゴは大丈夫そうだとここから伝えたい。
今日は、ハンドルロックや、バッテリーが上がる?など初めての車のトラブルが早速あり(入ったばかりの自動車保険のお世話に早くもなった)、かなり慌てたのだけれど、朝の時間のことを思い出すと、落ち込む気持ちがいい感じに少しだけ上向く。こんなことにならなければ、もてなかったと思う時間のなかに、そういういい感じの時間もあるのだ。