KOGANEZAWA SATOSHI
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7/29/2020

 
大雨の影響が朝まで続く。私はもともと午前中の授業は受け持っていないが、1限は休講となり、警戒解除となった2限から開始。

先週に引き続き、4年生の卒制プラン発表。これで彼らは前回・6月に引き続き、今期2回目の発表が終わったことになる。2回の発表を聞いて感じたのは、苦手だと思っている人も多い「言語化する」という行為、他者におもねるのではまったくなく、制作動機を作品として発展させ、よりよいものにする過程のひとつと考えて取り組んでくれるといいなと思う。「言語化する」のは、「他者への説明をうまくする」のが目的ではない。プレゼンテーションという意味ではそれもあるが、第一はその行為を経ることで自分の作品をより突き詰めてもらいたいということだ。それが、私の想像の「はるか先」をいっているなら、私はいったん置き去りにされてもどうにかついて行きたい。プレゼン上手になってくれと言っているのではない。自分に嘘をつき、誰にもわかりやすい作品を作ってくれと言っているのでもない。作りたいと思うものがある。ただ、その作品が、誰か・つまり他者が見ることを前提とするものであるなら、作家と鑑賞者が違う人間だからこその考え方の差異がこうあるんじゃないか、ということを話したい。

そしてこの私の前提には、「絵とはいつまで経ってもわからないもの」がある。絵を、美術や芸術に置き換えてもいい。だからこそ、常に「いま時点の途中」で話さなければならない。そこで嘘はついてはならない。そのことに自覚的であること。だから死ぬまで考え続ける必要があること。そういうことがあることの面白さとともに生きること。

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