KOGANEZAWA SATOSHI
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7/13/2015

 
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先月末、宮城県、山形県、福島県と二泊三日で行ってきました。もともと、積極的に外に出て行く性格ではないのですが、「あそこで見たい展覧会をやっている」というだけで、学生の頃から夜行バスを主な交通手段に日本各地へ行っていたのが、大学院を出て9年が経つ今でも続いています。新幹線が使えたらそれはそれで素晴らしいのですが、金銭的にどうしても難しく、しかし、夜行バスで朝知らない町に着き、まだ眠っている町を散策するというのはそれはそれで非常に得難い経験です。「行きたい美術館がある」「見たい作品がある」ということが、結果的にその町を知るひとつの大きなきっかけに、私の場合はなっています。それがなかったら、あそこにもあそこにも、行くことはなかったのかなと思うし、人はもちろん、美味しい食べ物やお酒との出会いもなかったのでしょう。

ということで、昼行バスで新宿から向かった初日は宮城では宮城県美術館の「杉戸洋 天上の下地」展を観覧、その後山形に移動し夜は東北芸工大で先生をしているMさん夫婦・Kさんと飲み、二日目は日本画家・金子富之さんのアトリエはじめお住い周辺の美術館や面白スポットを、その後移動し夜は福島の喜多方に泊まり、三日目朝は喜多方ラーメンを食して昼行バスで帰る、ということをしてきました。金子富之さんは、昨年福島の「森のはこ舟アートプロジェクト」でトークに呼んでいただき、今月22日(水)から8月10日(月)まで日本橋髙島屋美術画廊xで開催する個展でもトークイベントに呼んでいただいている、という縁があります。話を聞くと、住むのはきっと大変なのだろうと思いますが、かわいい猫と同居する、素敵なお住いとアトリエを見せていただきました。トークの日程は追ってここでお知らせします。

普段馴染みのない土地へ行くと、そこが日本国内でも、驚くような未知のものに出会うことがあります。写真や人からの情報で知ったつもりになるのではなく、実際に自分の肉体をその場所に投じること。自分の足と目を使うのだということ。写真をアップした高畠石採石場(山形県高畠町安久津)は、今回その最たるものだったのですが、そういう「未知のもの」「わからないもの」を知ることが、自分にとっての「世界の広さ」を抽象的なレベルではなしに具体的に拡張させるところがあって、やめられません。次はどこへ行こう。



写真の後ろ姿は金子富之さん。


上山市では、漆工芸や刀剣のコレクションを持つ個人美術館・蟹仙堂もおすすめ。
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