KOGANEZAWA SATOSHI
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8/5/2015

 
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2015年8月6日、起床してインスタグラムを見たら、フラワーアーティストの東信さんが広島の原爆死没者慰霊碑に献花している写真をアップしていました。そう、8月6日です。

今年になってからさまざまな場所で聞く、「あれから70年」は、どこかすっきりしていてすっと入ってくる耳通りのよい言葉ですが、しかし、70年という時間の経過を改めて考えようとしてみれば、少なくとも自分は生まれておらず、想像するしかない時間の果てしなさに思い至ります。

そのとき何が起こったのか、あるいは、その前に何が起こったのか、あるいは、その後に何が起こったのか。なるほど時間は連続していても、出来事ははたしてすべてが連続しているのでしょうか。なにがどう関係しているのか、あるいはしていないのか、自分がこれまで生きてきた32年間すら俯瞰して見ることが難しいのに、そうではない70年前とどう向き合えばよいのだろうと、途方もない気持ちになります。

すべてを「わかる」ことなどありえません。けれども、だからといって「わかる」ことを諦めるのではなく、むしろ「わからなさ」に手を伸ばすことによってたどり着く場所があるならば、と思います。

8月15日(土)、8月22日(土)の各16時15分〜18時、清澄白河のgallery COEXIST-TOKYOにて連続講座「戦時下の美術家を〈読む〉」を開催します。15日は松本竣介、22日は宮本三郎、彼らが戦時下に著した代表的なエッセイ/著書をその最初から最後まで丁寧に読み進めることで、戦時の画家のありようを「わかる」ことを目指すのではなく、どうしても「わからない」時空があることを知る機会にすることができればと考えています。

詳細は以下のリンク先の通りです。

ご興味ある方がいましたら、ぜひギャラリーまでお申し込みください。

[連続講座]戦時下の美術家を〈読む〉
http://coexist-tokyo.com/koganezawa_lecture-1508/



写真:「國防国家と美術(座談会)ー畫家は何をなすべきかー」『みづゑ』434号(1941年1月号)、2015年8月6日自宅ベランダにて撮影

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