今日は休む予定だったのだけれども、仕事ののっぴきならない連絡が午前中にあって、結局ほとんど1日その対応で、休むことができなかった。それは違ったが、オンライン打ち合わせが一般的になると足を運ぶことができず楽だな、と思う一方で、これだったらいつでもどこでも打ち合わせできるね!となっても困るし、やはり私は対面での意味を一層感じてしまう。本当にほんの少しであるものの、オンラインであるがゆえに生じてしまうこちらとあちらとのタイムラグは、とりわけ、「はじめまして」の場合もある仕事上のコミュニケーションにとってなかなか致命的なものであると思う。
日中の仕事でオンライン打ち合わせはしなかったが、夕方から夜にかけて、オンライン打ち合わせからのオンライン飲み会をしてしまった。
東京都千代田区神保町にある美学校の「超・日本画ゼミ」講師をして今年で6年目になる。2012年に開校された同講座は、立ち上げた講師が日本画家の間島秀徳さんで、その後私が加わり、さらにそののち後藤秀聖さんが加わって今は三人体制だ。美学校は5月開講で翌年3月までの11ヶ月(夏休み、冬休みあり)なので、本来であれば、もうそろそろ授業開始だね、ということでGWの時期には開講式も行なっていたはずだが、例によってCOVID-19の影響により開講式は中止、開講時期も延期の予定だ。美学校は、昨年で設立から50年が経ち、記念書籍『美学校 1969-2019――自由と実験のアカデメイア』も晶文社から刊行され、私も短い文章を書いている。美学校は法制上の学校ではなく、運営上の度々の危機があったことを知っているから、今回も心配でならない。
オンライン打ち合わせ兼飲み会は、講師の間島さん、後藤さん、私で、「今どうしてますか」という話から。美学校は東京のど真ん中にある学校だが、講師3名は都内在住ではなく、間島さんは長野と茨城の2拠点、後藤さんは栃木、そして私は今年から山形と、バラバラの我々が週に1回数時間の講座に合わせて美学校に来る、というのが面白かったのだが、非常事態宣言下、都外に住む我々はそもそも都内に出ていくことがほとんど許されていない。美学校の教場で行う講義だけではなく、美術館やギャラリー、あるいは写生のため動物園や植物園へ外出し、長期の休みには合宿などしていたこれまでを考えると、同じことはできない今年のことを思って明るい気持ちにはなりにくい。誰もが困難を抱える中で、では私は何ができるのかと考えなければならないことがそもそもストレスになる。これは精神上なかなか危ないことだ。そうやって落ち込みそうなときは、藤川校長のことを思い出す。校長であれば、焼酎の入ったコップを握り締めながら、「お前の『現場』はどこだ? 仲間はそこにいるか?」と言うだろう。美学校近くの地下の中華居酒屋で、みんなと乾杯できる日を楽しみにしている。
日中の仕事でオンライン打ち合わせはしなかったが、夕方から夜にかけて、オンライン打ち合わせからのオンライン飲み会をしてしまった。
東京都千代田区神保町にある美学校の「超・日本画ゼミ」講師をして今年で6年目になる。2012年に開校された同講座は、立ち上げた講師が日本画家の間島秀徳さんで、その後私が加わり、さらにそののち後藤秀聖さんが加わって今は三人体制だ。美学校は5月開講で翌年3月までの11ヶ月(夏休み、冬休みあり)なので、本来であれば、もうそろそろ授業開始だね、ということでGWの時期には開講式も行なっていたはずだが、例によってCOVID-19の影響により開講式は中止、開講時期も延期の予定だ。美学校は、昨年で設立から50年が経ち、記念書籍『美学校 1969-2019――自由と実験のアカデメイア』も晶文社から刊行され、私も短い文章を書いている。美学校は法制上の学校ではなく、運営上の度々の危機があったことを知っているから、今回も心配でならない。
オンライン打ち合わせ兼飲み会は、講師の間島さん、後藤さん、私で、「今どうしてますか」という話から。美学校は東京のど真ん中にある学校だが、講師3名は都内在住ではなく、間島さんは長野と茨城の2拠点、後藤さんは栃木、そして私は今年から山形と、バラバラの我々が週に1回数時間の講座に合わせて美学校に来る、というのが面白かったのだが、非常事態宣言下、都外に住む我々はそもそも都内に出ていくことがほとんど許されていない。美学校の教場で行う講義だけではなく、美術館やギャラリー、あるいは写生のため動物園や植物園へ外出し、長期の休みには合宿などしていたこれまでを考えると、同じことはできない今年のことを思って明るい気持ちにはなりにくい。誰もが困難を抱える中で、では私は何ができるのかと考えなければならないことがそもそもストレスになる。これは精神上なかなか危ないことだ。そうやって落ち込みそうなときは、藤川校長のことを思い出す。校長であれば、焼酎の入ったコップを握り締めながら、「お前の『現場』はどこだ? 仲間はそこにいるか?」と言うだろう。美学校近くの地下の中華居酒屋で、みんなと乾杯できる日を楽しみにしている。