KOGANEZAWA SATOSHI
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5/7/2020

 
GW明け、ということなのだろうか。4月7日の緊急事態宣言発令から今日で31日目。当初は5月6日までだったが、5月4日首相により、5月31日までの延長が発表された。

久しぶりに大学へ。連休中は車を使わなかったので、白がベースの車は雨による汚れが目立つ。通勤路のコンビニで雑巾を買い、大学に着いたところで全体を一拭きする。

ほとんど1日、来週からのガイダンス、再来週からの授業開始の準備。私の担当は講義形式が中心なので、オンラインだからやらなければならないことはもちろんあるものの、事前の準備自体は通常の教室内での対面式といちじるしく変わるわけではない。一方、美術大学だからこその演習形式の授業は、実地であるからこその学びが当然あり、それをどのようにオンラインで行うかに関して多くの検討が教職員間でなされている。

​例えば江戸時代に絵画を学ぼうとする人は画塾に入るわけだが、狩野派の一門の場合その場では「粉本」と呼ばれる絵手本を用いての絵画技法の教授が行われていた。あまり混み入った話は専門から外れるので難しいが、ただもちろん粉本だけを見てそれらを真似て描けば一人前の絵師として習熟するということではなかったはずで、そこでは画塾という内々の組織・空間だからこその技法の伝授が行われていたはずである。つまり実地における、口伝による「秘伝」ということだ。

画法というのはそうやって人から人へ受け継がれたのだろうし、その中でいわば「規範」から外れるものもいた。そうして近代以前の絵画の歴史が紡がれていた一面があるわけだが、しかしそれは絵画技術の取得がそのまま絵画による仕事に結びついていたからこそ「秘伝」でなければならなかったし(今で言う「社外秘」みたいなものだ)、その点は今と絵画を巡る状況が大きく違っている。写真の誕生を引くまでもなく、イメージの創造や複製はもはや絵画だけにかぎったことではなく、そうである現在、絵画においても、実地で学ぶことができること・実地では学ぶことができないこと、実地でないから学ぶことができること・実地でないから学ぶことができないこと、など、そういった区別が明確になっていくのだろう。そのことがよいかたちで進むといいし、その可能性が共有されると、なおいい。

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