KOGANEZAWA SATOSHI
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6/6/2020

 
早朝5時半出発、自家用車で新潟市美術館へ向かう。長沢明先生の個展「オワリノナイフーケイ」は横須賀美術館で見逃してしまっていて、どうしても見たいと思っていた。県外へ出るのも、美術館へ行くのも、約2ヶ月ぶりになる。山形から現地は約3時間。楽しみすぎて早く着きすぎてしまい、駐車場も開いていないので開館時間までしばらく日本海を眺める。釣りをしている人たちが楽しそうだ。

展覧会は1990年代半ばから本展のための最新作を展示するものだが、時系列に沿って展示するということではなく、展覧会の名称の通り「風景」を彷彿とさせるような大型のペインティングから始まる。途中、初期の作品と位置付けられる「本」をモチーフにした、それ以外の動物がモチーフの作品群と比べるとコンセプチュアルに見受けられる作品が展示され異質な印象を一見与えるが、終盤の絵本『あおいトラ』原画そして最新作《メメントの森》に至り、作家の内側に息づいている、生命がおのおので内包している物(もの)/語(かたり)への関心の発露という点で、それがキャリアの初期からあったということに気づかされる。圧巻の展覧会。

その後、新潟から会津若松市に移動し、会津さざえ堂を数年ぶり3度目の訪問。福島県立博物館で開催中の企画展「ふくしまの旅ーなつかしの景色を訪ねてー」は主に明治以降現代までの福島ツーリズムの歴史を各種資料によって展観する充実した内容だったが、ここで今更ながら会津さざえ堂は、かつて奉納されていた観音像が33体であったことを知る。つまり太田の曹源寺さざえ堂をはじめ、埼玉や茨城のさざえ堂が100体の観音像によって「百観音巡礼」を達成できることと、これは大きな差異である。会津さざえ堂の異形も、他のさざえ堂には見られない点であり、会津の特異性を改めて考える機会になった。

夜は会津若松市内の居酒屋を2件ハシゴ。福島は日本酒が格別。1件では入店時に検温があった。そういえば宿泊したホテルでもチェックイン時に検温を求められた。手指消毒用アルコールが常備され、検温が実施され、ある場所からある場所へ入る、その許諾のスタンダードに今後なるのだろうか。


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