KOGANEZAWA SATOSHI
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6/11/2020

 
太田市美術館・図書館での仕事を見てくださっていた方から、建築科の学生への課題に際してレクチャーを、という申し出をいただき、その1回目の授業(例によってオンラインである)に入室、冒頭の1時間弱を拝見。建築の専門家ではないが、学芸員としてこの建築をどう使うことができるのか、ということは太田のとき大変考えさせられた。それだけユニークな建築だということだ。展覧会はその建築を無視して行うこともできるが(つまり建築の特徴を生かさないということである)、それは当時その美術館に勤める学芸員として誠実な態度ではないように思われた。そういう話が、現在建築を勉強している学生に対して、担当のレクチャーのときにできるといいのかもしれない。使う側の人間の話。

今日は忙しなくて、午後間もなく1年生の美術科基礎演習にて風景画デッサンの講評。4人の教員が、zoomにて2つのブレイクアウトルームにふりわけられ、それぞれ20人弱の学生の作品を見る。作品はデータで送られているため、写真の撮り方も鑑賞の印象に影響してしまうのが難しい。ただ、ほうぼうにいる学生たちが、それぞれの関心から発見したのであろう「風景」を見ることは素直に楽しく嬉しい。私たちはそうして、日ごろ、なにかを発見することの楽しさとともに生きている。それがあるから生きていけるともいえる。

講評が終わって間もなく、木曜6限定例の授業「日本画考」のため1年生との時間が続く。今日は「レポートを書くとはどういうことか」という話。文章を書くこと、言葉にすること。それらのことを、話すことも含めて苦手であるという学生も多いようだ。でももしかしたら「書くこと」は「描くこと」とも近いかもしれない。メディアの違いだけかもしれない。風景を発見したように、あなたの発見をレポートでは書いて欲しいと話をする。「日本画考」という授業だが、なかなか「日本画」に行き着かない。でもそれでいいのです。まずは何かを研究するという、その入り口のことがなにより大事だ。

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